息子が産まれました。
お母さんになりました。
寝て起きて、ご飯を作って頂いて、
洗濯をして干して、おむつを変えて一緒に遊んで、
おっぱいあげて寝かしつけて。
ただただ繰り返しの毎日ですが、
どの一日も忘れられないくらいに
大切に感じます。
今日、息子は私が歌を歌ったら、耳を傾けて聴き、
一緒に何度もあーっと声を出しました。
おっぱいを吸うときには、それまで
なんとなくばたばたとしていただけだった手を持ち上げ、
おっぱいの横に添えてくれました。
小さな変化に驚き、喜び、
いちいち泣きそうになっています。
自分もこうして小さな変化を積み重ねて
今に至るのだと思うと、
目の前の息子がこれから
どんな経験をして、どんな成長をして、
どんな人になっていくのか、
楽しみでもあり、大きな責任も感じています。
明日はどんなことで喜ばせてくれるのでしょうか。
見逃したくないので、また
一日中べったりと過ごすつもりです。
おなかの中の人
おなかの中に人がいます。
命を授かりました。
おなかの中に生きている人がいるというのは、
なんとも不思議な体験です。
自分の意識と無関係のタイミングで動いたり、
しゃっくりをしたりする人がいるのです。
何を聴いて、何を感じているのでしょう。
私の発した言葉も、歌も、げっぷも、おならも、
全部聴いているのでしょう。
人の陰口や悪口、愚痴やため息はもう、
自分の口からは出さないと決めました。
すぐ側で聞いている人がいるから。
聞きたくなくてもどうしても耳に入ってしまうだろうから。
そしてもっと素敵なものをたくさん見よう、聴こうと決めました。
春のまぶしい新緑、かわいい声でさえずる鳥、
勢いや美しさのある音楽、昔から歌いつがれている歌、
瑞々しい旬の食べ物、鋭い感性で仕上げられる料理、
選ばれた言葉の連なり、美しい場面を切り取った映像。
見渡してみると素敵なものはいくらでもあるのです。
それを意識して見ようとするか、聴こうとするか、しないかで、
随分と生活は変わるのだと改めて感じています。
まずは自分が楽しいと思うことを。
それはきっとおなかの中の人も楽しいはずだから。