everyday trip / trico!

Everyday trip

2008/9/6
Flyrec

trico!名義の2ndアルバム。前作「Love home」のドアを開け、飛び出し、聴こえてきたもの。近所の散歩から、遠い異国の地までの旅の記録です。ドイツのプリペアドピアノ奏者のHauschkaを始め、ガンジー西垣(CINEMA dub MONKS)Keiichi Sugimoto(Filfla、fourcolor)、Cinq、山口とも、石井マサユキ(TICA)、船戸博史(ふちがみとふなと)、オオニシユウスケと多彩なゲストを迎えています。視聴はこちらからどうぞ。

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trico! takes us wandering in the rain, into a meadow full of flowers.” Everyday trip ” is everything that you fell every day; carefree, melancholy, sleepy, vibrant… Rie Yoshihara is an acccomplished musician and artist who draws us into her world of colorful sound.

trico!は私たちをさまよわせる。雨の中や、花いっぱいの草原へと。「Everyday trip」は楽しくて、優しくて、もの憂げで、刺激的な…あなたが日々感じることのすべて…。良原リエはわたしたちをカラフルな音の世界へと導いてくれる成熟したミュージシャンであり、アーティストだ。

taylor deupree / 12k

遠くにつながる音楽
ここにはもうない、でも、とてもよく知っているもの。良原さんは、そういうものをていねいにトレースして音楽を作る。それは、生きてきたことを確かめることに似ている。自分はどこからやってきたのか。そのとても遠いところへの細い道すじを、ひとつひとつの音を拾いあつめてたどってゆく。風の音、鳥の声、猫の足音、雨が土に吸い込まれる。録音された子どもの頃の声を聴いたような、胸がきやきやする感覚。trico!の音楽は、その遠いところはじつはとても身近にあると教えてくれる。そして音楽とは本来きっとそういうものだったのだ。

編集者 / アノニマ・スタジオ主宰 / 丹治史彦

これは、耳で聴く景色。一粒の音に彩られていく旅の記録。最近私はこの音楽とどこに行くにも一緒なのです。繰り返しの中にある、小さな変化を一緒に発見していく感じなんです。日常を、丁寧に丁寧に愛することができる… そんな瞳を持った彼女だからこそ、このような作品が生まれたのだと思います。ささ、みなさん。このCDのパッケージを空けて、香ってくる音を、思う存分お楽しみ下さい。

永山マキ / モダーン今夜

trico!の音楽は、目覚めの音楽。早朝の、まだ誰にも汚されていない空気のように、透明で静か。大きな変化が起こる前の、無意識のゆらぎのように、繊細で情熱的。朝露の光る畑でもぎたての野菜をかじるような、ぜいたくな気持ちで私は彼女のニューアルバムを聴いています。

朝日美穂

リエさんの音は、ご飯が美味しく食べられる音です。食卓のテーブルクロスやカトラリー、原色の野菜やスープなんかを思い出す。正真正銘、てづくりの。様々な楽器が発する空気の音と温かい旋律。様々な人々の心をリエさんが音符にしてくれる。今、そしてこれからも、、人の暮らしにはこういう音楽が必要だと思う。

Quinka, with a Yawn

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