Love home / trico!

Love home

2005/5/5
Flyrec

trico!名義の1stアルバム。大好きな古い一軒家で録りためた、愛おしい日常の記録です。ゲストミュージシャンにCinq、Joseph Nothing、オオニシユウスケを迎え、ゆっくり、のんじり、じっくり作りました。視聴はこちらからどうぞ。

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良原リエは自分の音楽を奏でながら、気がつくと音符と音符の隙き間で、料理の音や表で遊ぶ子供達の声に耳を傾けていたりする。彼女が耳を傾けるのは、ありふれた日々の暮らしの中に潜む、そんな美しい響き。彼女はとても静かに演奏してくれるから、ぼくらもその響きを聞き取ることができるんだよ!!

trico!の「Love home」はたったひとりで瞑想に耽っているかのようなアルバムだが、不協和音のアコーディオンのドローン、どこまでも抑えられたビート、やさしく繰り返されるピアノの調べ、そしてそっと囁くような歌声で作り上げられるフィールドレコーディングによるこの個人的な作品からは一軒の家がはっきりと浮かび上がってくる。良原リエの家には、いつも目に見えないたくさんの来客がいて、彼らと一緒に彼女は素敵な音を生み出している。

ダニエル・リトルトン / ida

初めて彼女の音楽に触れた時の事を思い出します。まるでアコーディオンが生き物のように息吹をしてる様まで聞き取れる、とても力強く、それでいて繊細で美しい楽曲に圧倒され、同時に抱きしめたくなるほどのカワイイ雰囲気が漂う、どこの国のものでもない音楽に夢中になっていました。彼女の世界に触れた皆さんも間違いなくそういう体験をされるでしょう。

joseph nothing

歌も生楽器もエディットされた電子音も、ともすると散らばっちゃいそうなのに、ちゃんとリエさんの「好き」で束ねられていて、やっぱりリエさんの音になってるんですよね。好きな本を読んだり、おいしい料理を作ったり。たまには奮発して、いつもよりちょっといいお茶をいれてみたりもする。このアルバムにはそんな等身大で穏やかで素敵な暮らしの空気が詰まっています。

cinq

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